大阪の一戸建てをご紹介
屋根の曲線が途中でずれており、この部屋はその高さの差を利用して天井のほうから施主の望んだ西日を入れる。
M側の各部屋はとり外し可能なエキスパンドメタルのフィルターを通して、上下階がメゾネット風につながっているし、二階の各部屋もコンクリートの壁が天井に達しておらず、大きな部屋の下に複数の空間が連続している。
見学の後、トンカツ屋で一緒に昼飯を食べながら、施主のことを質問した。
母と息子二人が住むのだが、それぞれに仕事をもち、自立しているという。
このような生活スタイルが固定観念にとらわれない自由な空間を許容したことは間違いない。
だが、もとは普通の家に暮らした人たちだから、住めば、それなりに問題もあるだろう。
例えば、一階の弟の部屋の真上は母の部屋だが、完全に遮断しないで、大丈夫なのか。
おそらくいくつかの葛藤を通して、独自の生活空間が獲得されるのだろう。
建築家が空間を過剰につくりこまないことによって、住人に残された未知なる部分でもある。
一二世紀に入り、東京の各地で進む巨大開発が全貌をあらわした。
その一方で若い施主が極小の住宅を建てることも、一般の雑誌をにぎわせている。
そもそも世界的に考えても、日本は小住宅という建築のジャンルを非常に洗練させた国である。
小住宅は「うさぎ小屋」と呼ばれ、馬鹿にされてきたが、日本の建築家は実作を手がける機会を多く与えられ、すぐれた作品を生みだしてきたのも事実だ。
一九九九年に登場したスミレアオイハウスも、そうした小住宅である。
家の規模はわずか九坪。
約五・四メートル四方の正方形のプランである。
ただし、内部は三坪分の吹抜けをもっており、二階は六坪。
床面積を合計しても一五坪。
家族四人(ちなみに、二人の娘スミレとアオイが家の名のもとになった)の家として決して広いものではない。
実際に訪れると、むしろ大らかな雰囲気を感じる。
その理由としては、個室をもたないために間仕切りがないこと、吹抜けに面して大きなガラスの開口があることが挙げられる。
空間の思いきりのよさが、小さいことを忘れさせる。
この家は、M沢淘の傑作、最小限住居をK泉誠がりメイクしたデザインである。
直後の時代は、極度の住宅不足や資材不足を背景に小さいながらも効率的な住宅を追求していた。
一方、九坪ハウスは、ポストバブルの世代が小さくてもいいから都市部に住み、趣味の生活を追求したいという欲求に応えている。
もうひとつ、日本の劣悪な居住環境として有名な言葉が、うなぎの寝床である。
大阪 新築一戸建てにはとてつもない魅力があります。
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Tue Dec 2 04:00 PM

